アラフィフさばいばる日記

アラフィフ、息切れ中。なんとかまともに生きようとあがいてる日々の記録です

ひとりがやれることは小さいけれど

生ゴミからコンポスト(堆肥)を作っている。
我が家には庭はないので、ベランダでも作れる、LFCコンポストという会社のキットを利用している。

ベランダにポンと置いていても違和感のないフェルト製のトートバッグの形をした容器と、コンポスト基材が最初に届き、そこに適宜生ゴミを投入・かき混ぜて、微生物の力を借りてコンポストを作っていくもの。匂いもないし、虫もたまにしか遭遇しない。

コンポストを始めたきっかけは、うちのゴミ箱の匂いが気になったから。水気の多い生ごみをまとめるゴミ箱は、掃除していてもやはり臭くなる。それに、水気があるので重い。

そこまで熱心な方ではないけれど、環境問題にも興味はある。
コンポスト作りの環境におけるメリットは、生ゴミコンポストにして、それを使って野菜を育て、その野菜を食べ、出たゴミをまたコンポストにする。そうやって循環させることで環境への負荷を減らすことができる、と言われる。

コンポストを始めてから、明らかに生ゴミの量が減り、ゴミの総量が軽くなった。それだけでやった甲斐があるのだけれど・・・残念ながら、出来たコンポストを使った野菜作りはうまくいっていない。

もともと植物を育てるのが下手なうえに、うちのベランダの日当たりがイマイチなので、トライしてみたもののうまく育たず、未だ収穫はない。循環を途中でぶった斬っている感がして申し訳なくなってくる。

もちろん私のような人のため、LFCさんでは堆肥の回収会や、農家さんに送る企画(収穫物もいただける)などもされているのだけれど、回収会には車のない我が家は参加しにくいし、農家さんに送るにもわりとしっかりと参加料が必要。コンポスト基材も2ヶ月に一度購入しているし、作るにも環境に役立てるにもお金がかかるのって、いったいどうなの・・・。

コンポストは溜まり続ける一方だったけれど、いよいよ困った時は菜園をやっている友人に引き取ってもらうことができるようになり、最終手段の廃棄には至らず済んでいる(送るのに送料かかるけど・・・これぐらいなら致し方ない)。

とはいえ、時々アホらしくなることもある。私一人が頑張っても頑張らなくても、環境への影響には大差ないんじゃない?って。

それでも、ゴミが軽い、匂いがない、環境にもちょっとだけ貢献してしているいい気分。これらをよすがに続けている。

そういう消極的ユーザーの気持ちを見透かすように、基材が送られてくる時に時々、LFCさんからのお手紙が入っている。
今回の内容はこんな感じ。
「今回のコンポストが出来上がると、なんと200kgの生ゴミを焼却せずに循環したことになります。CO2(二酸化炭素)で換算すると98kgも削減。これはご自宅のエアコンをつけるのを534時間も我慢したことになるのです!生ゴミを循環しつづけることにより、地球の寿命を確実に延ばすことができているのです」

そこまで言ってもらうと、もうちょっと頑張ろうかな、と思う。私以外の誰かが、私の行動の結果を把握してくれていることがちょっと励みになる。ひとりがやれることは小さいけど、でも積み重ねることが大事なんだろうな。

ちなみに、今回はさらに小さなゆずジャムがおまけでついてきた。どこで作られたゆずかはわからないけれど、その肥料には必ず誰かのコンポストが使われているはず。同じコンポスト会社の循環のはしっこにいる身として、間接的には関わった(かもしれない)ゆずジャムを、紅茶に入れてみた。甘くてちょっとほろ苦かった。